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青汁に期待できる健康効果とは?ケール、大麦若葉など原料別の特徴もご紹介!

最終更新日:2023.07.19

青汁に期待できる健康効果とは?ケール、大麦若葉など原料別の特徴もご紹介!

野菜不足を手軽に解消できる健康食品といえば、やっぱり「青汁」!身近な健康食品として昔から親しまれている、ケールなどの野菜を原料に使った飲み物です。

最近、美容と健康のために青汁を飲み人が増えています。しかし、いまだに「青汁=まずい」というイメージを持っている人も多いようです。

ところで、青汁には具体的にどのような成分が含まれていて、どのような健康効果が期待できるのでしょうか?実は、青汁の健康効果は原料などによって違います。せっかく毎日青汁を飲むなら、野菜不足解消やダイエット、美容などの目的に応じた効果が期待できる青汁を選びたいですよね。

この記事では、青汁の健康効果と原料ごとの栄養分について、詳しくお伝えします。健康診断の結果を見て野菜不足を実感している人、青汁で健康的な身体作りやダイエットを考えている人、青汁を飲んで健康寿命を延ばしたい人などに役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の執筆者

健康管理士一般指導員 横尾奈都

グリ-ンハウス株式会社

健康管理士一般指導員

横尾 奈都

人生100年時代の幸福度は「健康」によって大きく左右されます。健康食品業界で20年にわたり商品開発やCRMなど幅広い経験を積み、自身の健康マネジメントのため妊娠を機に始めた青汁の愛好家としての目線から、生活習慣病や老化の予防法のひとつとして有効な「青汁」に関する知見を少しマニアックにお伝えします。

そもそも健康とは?

そもそも健康とは?

「健康診断の結果が良くなかった」「年齢による体力の低下を実感した」「メタボ体型が気になっているのでダイエットしたい」。そんなときに飲んでみようと思うのが、健康食品の中でも特に身近で歴史がある青汁ではないでしょうか。

青汁の健康効果についてご紹介する前に、まずは「健康」とはどのような状態のことを指すのか、改めて確認してみましょう。

WHO憲章(※)では、「健康」について以下のように定義しています。

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」

つまり、表面的に病気でないだけでは健康とはいえず、精神的にも社会的にも良好な状態でなくては真の健康とは言えない、ということです。

また、近年は「健康寿命」という言葉を耳や目にする機会が増えました。健康寿命とはWHOが提唱した新しい指標で、「日常生活に制限がない期間の平均」のことです。50年後には人口の約40%が高齢者という、世界でも類を見ないほどの超高齢化社会を迎える日本では、この「健康寿命」が大きな意味をもっています。経済や社会保障制度を維持するためには、健康な状態を保って「健康寿命」を伸ばす必要があるのです。

※ 世界保健機関(WHO)憲章…1946(昭和21)年7月にニューヨークで作成され、1948(昭和23)年4月7日に効力発生。日本では1951(昭和26)年6月26日に条約第1号として公布されました。

青汁は本当に健康に良いの?

それでは、「健康」な身体作りのためには何が必要なのでしょうか?健康維持の3大要素が、食事・睡眠・運動だと言われています。中でも、身体を作る基礎となる食事はもっとも重要な要素です。

厚生労働省が推奨している野菜の1日摂取目標量は、350g(成人)。しかし、全世代において目標値には届いていないことが下のグラフから分かります。

世代別野菜摂取量の平均値

毎食、十分な野菜量の食事を用意することは、なかなか難しいもの。また、単身世帯や2人世帯などは野菜を購入しても、量が多くて使いきれないうちに腐らせてしまうこともあるのでは?さらに、近年では土壌や栽培方法が変化した事で、野菜そのものの栄養価が低下しているとも言われています。

そのような毎日の中で、手軽に野菜不足を解消できる健康食品が「青汁」です。青汁はあくまで健康食品であるため、飲んですぐに健康状態が改善したり、病気が治ったりする効果はありません。しかし、飲み続けることで青汁に含まれるビタミンやミネラルといった栄養成分が、身体を健康的な状態へと導いてくれるでしょう。

それでは、青汁を継続して飲むことによって期待できる主な健康効果をご紹介します。

生活習慣病の予防・アンチエイジング

老化や生活習慣病の原因となるのが、活性酸素です。青汁はビタミンCやビタミンE、β-カロテン(ビタミンA)など、抗酸化作用が高い栄養成分を豊富に含有。青汁を継続して飲むことで、活性酸素が体内から取り除かれます。

また、青汁に含まれる食物繊維によって腸内環境も整い、動脈硬化や高血圧、糖尿病、がんなど生活習慣病のリスク低下が期待できます。

むくみ解消

青汁に多く含まれるミネラル分の1つが、カリウム。カリウムの役割は、体内の余分なナトリウムを排出してむくみを解消したり血圧を下げたりすることです。近年の研究により、カリウムを摂取することで疲労回復効果が期待できるほか、脳卒中のリスク低下や骨密度が上昇することが示唆されています。

免疫力アップ

青汁を飲み続けると、食物繊維によって腸内に善玉菌が増加し、免疫細胞が活性化。体内に侵入しようとする細菌やウイルスから身体を守ります。

睡眠の質が向上

ケールを原料に使った青汁を飲めば、ケールに含まれるホルモン「メラトニン」も同時に摂取できます。メラトニンには精神を安定させ、睡眠の質を高める効果があるほか、強い抗酸化作用があります。

うつ病の発症リスクが低下

青汁には、普段の食事では摂取が難しい栄養成分である葉酸が含まれています。妊娠を計画している女性や妊婦さんには欠かせない栄養成分ですが、葉酸が不足するとうつ病の発症リスクが高まることも研究によって明らかになりました(※)。

また、ケールには、精神を安定させてうつ病を予防する神経伝達物質・セロトニンの原料となる、必須アミノ酸のトリプトファンが多く含有されています。

※青汁にはビタミンKが多く含まれるため、ワーファリン(血液凝固防止薬)を服用している人は飲むのを避けてください。

※Gilbody S, Lightfoot T, Sheldon T: Is low folate a risk factor for depression? A meta-analysis and exploration of heterogeneity. J Epidemiol Community Health 61, 631-637 (2007)

青汁によく使われる原料まとめ

青汁と原料

いくら青汁が健康に良い飲み物だと分かっていても、「青汁=まずい」というイメージが消えない人もいるのでは?しかし、それはもはや昔の話。健康に対する意識の高まりとともに、さまざまなメーカーから美味しさと飲みやすさを重視した青汁が販売されています。

青汁の種類は実に多種多様。市販・通販問わずバラエティーに富んだ青汁が揃っているため、ドラッグストアやインターネット通販で青汁を購入しようと思っても、選ぶ基準が分からずに迷う人も少なくありません。

そこで、まずは青汁の原料に着目して、代表的な5種類を特徴とともにご紹介します。

種類 飲みやすさ 特徴
ケール 若干のクセあり ビタミンやミネラルなどの栄養価の高さとバランスの良さが圧倒的。非常に高い抗酸化力も魅力。
大麦若葉 クセなし 野菜が苦手でも飲みやすい。イネ科の植物のため野菜不足の解消という点では物足りない部分も。
明日葉 クセなし カルコンという明日葉特有の成分が含まれている。
桑の葉 クセなし 抗ストレス作用があるGABA(ギャバ)を含有。
クマザサ クセなし 昔から薬草として民間医療に用いられてきた植物。食物繊維が豊富で便通改善効果が期待できる。

市販品を買うにしても、通販の青汁を注文するにしても、まずは原料をチェックしましょう。そして、その原料の栽培環境や農薬使用の有無なども確認して安全性が高い製品を選んでください。

また、青汁は継続して飲むことで健康効果が期待できるものであるため、コスパの良さも大切。通販の青汁は定期購入できるものがほとんどです。通販で青汁を注文しようと思っている人は、定期購入の割引率も確認することをおすすめします。

青汁の原料でおすすめはどれ?

ケール生葉100gあたりの栄養比較

野菜不足を目的に青汁を飲むのなら、やっぱり“野菜の王様”と呼ばれるケールの青汁がおすすめです。ケールには抜群の栄養成分が含まれているだけでなく、昔から青汁の原料として使われてきた実績もあります。

独特の苦みがあるイメージが強く敬遠されがちですが、牛乳や豆乳に溶かしたり、はちみつを加えたりすることで飲みやすくなります。

せっかく毎日青汁を飲むのなら、より健康効果が期待できるものを選びたいですね。
※1歳未満の乳児にはハチミツを与えないでください。

健康維持のためにも青汁を飲む習慣を

健康維持のためにも青汁を飲む習慣を

どの青汁を選ぶにしても、大切なのは飲みやすさと安全性。青汁は毎日続けて飲むことで、健康効果が実感できるものです。だからこそ、飲むのが苦痛になるような不味い青汁や、安心して飲めない青汁を購入しないようにしましょう。

美味しい・飲みやすいと感じられて、ちゃんと健康効果が期待できる安全性が高い青汁を見極めて、習慣にしてください。そして健康診断で良い結果を出して、明るい毎日を過ごしましょう!

毎日手軽に飲める、国産ケールを使用した青汁はこちらからチェックできます。

監修

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

グリ-ンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

誰もが気になる“健康”のこと。健康的な毎日を送るために欠かせないのが、十分な栄養と適度な運動です。食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、食事やライフスタイルのヒントをお伝えしたいと思います。